「この地区も老朽化が進み、空き店舗も多くなり、なんとか再開発しないといけないなあ。」という話を、井戸端会議レベルではありますが、地権者の間で何度となくしていました。こうした話を受け、2014年頃から地権者様お一人お一人に再開発の話を打診したところ、１年近くの時間はかかりましたが、おおむねの皆様からのご賛同をいただき、2015年１月、準備組合を立ち上げました。

準備組合設立後は、毎月理事会を開催し、岡山市担当課様にもご参加・ご指導いただき、色々な案を検討してまいりました。特に留意したのは、１～２階の商業・業務施設における賑わいの創出です。岡山の「食」と「まち歩き」をテーマに地元の飲食店や事業者を巻き込んで、新たな賑わいの場を創っていき、岡山市全体の活性化に寄与していく事業計画とすることで、地権者の合意形成を得ることができました。

また、市街地の活性化を拡張していく意図から、現在再開発事業が進展しております柳川ロータリーの各街区を、コミュニティや緑化等の都市環境維持の視点から連携を促し、エリアマネジメントを通して、地域全体の再生に寄与していくことも計画しております。

それらの計画内容を岡山市様にご審議いただき、2018年6月に事業採択を受け、2019年3月に都市計画決定、2020年8月に本組合を設立することができました。

今後とも、竣工に向けた諸業務を粛々とおこなうと同時に、事業内容を具体化させ、尚一層、関係する皆様のご理解を進める活動をしてまいります。引き続き事業推進において適切なご理解、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

理事長 宮井 宏